2011年3月11日に発生した東日本大地震、そして福島原発事故により多大な被害を受けた福島県。
その地震の衝撃は今でも脳裏に焼き付いています。
当時の私は損害保険会社に勤務していましたが、支払関連部署以外の日本中の社員を現地調査に動員し、被害に遭われた方に一刻も早く保険金を届けるための緊急対応をしました。
その時、私も災害対策本部の要員要請に手をあげました。なんだか居ても立っても居られなかったのです。
ただ、私が派遣されたのは東北の被災地ではなく、都内の対策要員として当時勤務していた西新宿の本社ビルのすぐ隣のビルでした。
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それから7年の年月が経ち、原発事故で大きな被害を受けた福島県を舞台にしたジャーニーランが開催されることを知りました。
毎年、この時期には信越五岳トレイルランニングレースに出ていて、昨年台風の影響によりコース短縮になった100マイルを走りたい気持ちもありましたが、今年は南相馬など甚大な被害を受けた場所がどれだけ復興してきたのかを自分の目で確かめたいとエントリーを決めました。
この大会のメインレースは250kmなので、どちらを選ぶか迷いました。最終的にレース日程から122kmにしましたが、私には122kmで十分すぎるタフなコースだったので正しい選択をしたと思っています。
土曜日18時に250km、122km同時にサンライフ南相馬をスタートし、山を越えて福島駅に向かい、122kmのゴールである郡山駅近くのまねきの湯まで同じコースを走ります。250km参加選手は122kmのゴール地点がレストポイントになっていますが、レースを終えてホッとしている選手が近くにいる中で、残り128km走るのはメンタル的にもかなり厳しいです。実際122kmでリタイアした選手もたくさんいますが気持ちは痛いほど分かります。
そんな観点からも250kmを完走した選手はホント強いと思います。
今回のレースについては書きたいことがたくさんあり過ぎて中々先に進めないので、読まれた方の参考になるかどうかの観点を優先して書くことにします。
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今回のタイムはレース前に16時間程度と考えていたので、16時間23分31秒のタイムはほぼ想定通りでした。
今回は普段の活動にプラスして、大会翌日に行われた健康運動指導士の試験準備や、宣伝会議編集・ライター養成講座の課題作成などに非常に忙しく、このレースに向けたコースチェックや装備の準備など手につかず大会前日に短時間で行いました。
その際に地図や高低図をザッとチェックしてCP間の予想タイムを書いたものをスマホケースに貼り付けました。
タイムだけ見ると予定通りのレース運びに見えますが、実際は心身ともにさまざまな変化がありました。
区間ごとの予想タイムと実際のタイムをみたらよく分かります。
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START→CP1 中村城大手門 21.6km
2時間30分→2時間09分
CP1→CP2 霊山こどもの村入口 26.9km
3時間30分→3時間28分
CP2→CP3 JR福島駅 27.5km
3時間40分→4時間02分
CP3→CP4 智恵子記念館前 18.6km
2時間30分→3時間05分
CP4→CP5 JR本宮駅前 13.4km
1時間50分→1時間47分
CP5→CP6 鹿島神社入口 4.0km
30分→32分
CP6→GOAL まねきの湯 10.4km
1時間30分→1時間20分
順位は、CP2(8位)→ CP4(10位)→ GOAL (4位)です。
レース展開を短く書くなら、「序盤は速めに走り、中盤潰れかけて、終盤復活した。」でした。
レース展開はその2で紹介します。